Dec 22 2019

ヨーロッパの教会で挙式するなら、ステンドグラスの美しいチャペル3選

こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林でございます。

最近インタネットで検索すると、「〜するなら、X選」みたいな記事が目につきますよね。思わず読み込んでしまったり、専門家や詳しい方が予め検証した内容をまとめてくれているので、効率よくピンポイントで情報が入手できるので、いいですよね。考えてみると、個別相談会やメールでのコンサルティングでいただくご質問も意外にこのような形でお答えさせていただいていることに気がつきました。そこで、私どももヨーロッパのウェディングについて、こういった趣旨の記事にトライしてみようと思います。キーワードになり得るのは、ある意味ウェディングでは無限に近いです。なるべく多角からキーワードを選び、私たちのヨーロッパウェディングの専門の知識を駆使し、あえてベスト3に絞ってシリーズにできたらと思っております。

シリーズ初回のキーワードは「ステンドグラスの教会」。今までで一番多いご質問だったのではないかと思います。ヨーロッパにはステンドグラスのある教会は数え切れないほどあります。しかし、ステンドグラスのある教会で、キリスト教信者でない方のウェディングを受け付けてくれる教会は逆に数えるほどしかありません。今回はステンドグラスがとても印象的な挙式のできるチャペルを3つほどあげてみました。

 

ステンドグラスの美しい教会3選

アメリカンチャーチ

フランスの首都パリにあるプロテスタントの教会です。1814年にアメリカ以外で設立が着手された初めてのアメリカンチャーチとなります。「パリなのになんでアメリカン??」と思われる方も少なくないと思いますが、1800年代、フランスに住むアメリカ人が母国語で神に祈りを捧げられる場所を提供することがルーツとなっており、当初アパルトマンの一角で祈りを捧げていた会場から、母国アメリカンチャーチの援助を得て、正式に1857年にパリのアメリカンチャーチとなります。当初はシャンゼリゼ通りの近くの右岸にアメリカンチャーチはあったそうです。現在教会のあるセーヌ川沿いには1931年に移転しています。現在のアメリカンチャーチの大部分は15世紀のゴシック建築をベースにしています。3000本以上のパイプからなるパイプオルガンを正面に拝し、そしてサイド上段には美しいステンドグラスが教会を囲みます。このステンドグラスはヨーロッパの挙式を受け付けてくださる教会の中でも圧倒的な数です。そして下段にはセーヌ川沿いに移る前に教会から持ち込まれたというティファニー社寄贈のステンドグラスが。元々このステンドグラスありきで現在の教会は設計されたといい、このティファニー社寄贈のステンドグラスはフランスの国定史跡として登録され、フランスの教会で使われた唯一となるティファニー社のステンドグラスとなります。1日に4組のウェディングを受け入れてくれます。この教会に入った時に圧倒されるのは、やはりステンドグラス。信者ではな区とも挙式ができる教会の中では大きさも5本の指に入ると思います。牧師様の真摯な挙式はとても印象に残ります。

アメリカンチャーチでの挙式の詳細を見る

アメリカンチャーチ

 

セント・ジェームス教会

イタリアの花の都フィレンツェにあるプロテスタント教会です。ローマカトリック以外の教会が認められなかった当時のフィレンツェで、1849年トスカーナ大公が追放され、議会に他の宗派が認められるのと同時に、少数のアメリカ人が教会を組織し始め、1867年に教区が正式に承認されたところからこの教会の歴史は始まります。19世紀後半のゴシックリバイバル運動で著名な英国の建築家の手で設計され、J.P.モルガンの多大な寄付で成り立ちました。注目のステンドグラスは背面の大きな円形のステンドグラス。イエスキリストのエルサレム入りの瞬間を描いたものです。一方、正面のステンドグラスはゴシック様式の典型の5つのステンドグラスの上にバラ窓が配置されたもの。2009年には教会生誕100年記念を迎え、新しいパイプオルガンが設計されました。1日に4組のウェディングを受け入れています。教会はトスカーナの教会を目にしたあとですと、より華やかさを感じるかと思います。中世やルネッサンス時代に建てられた教会に比べ、新しいこの教会は近代の技術をふんだんに取り入れています。

セント・ジェームス教会の挙式の詳細を見る

セント・ジェームス教会

 

シャーリス修道院・サント=マリーチャペル

フランス、パリを1時間ほど北上した郊外にある修道院内にあるサント=マリーチャペルです。1137年にフランスのルイ6世によって設立された修道院は、14世紀には華麗な時期を迎えます。王族の館に見間違うほど、壮大な食堂や回廊、修道院長室、そして礼拝堂。書記官のジャン・ド・モントルイユにも他の場所で見たすべての美しさや明るさを上回るとまで言わしめました。残念ながら、フランス王とゆかりの深かったこの修道院はフランス革命によって破壊され、敷地のほとんどが遺跡となってしまいました。
しかし、サント=マリーチャペルは2006年に見事に復元されています。このサント=マリーチャペルは1250年から5年の歳月をかけて作られます。高いステンドグラスの窓を用いた建築法は、典型的なレヨナン式ゴシック様式と呼ばれ、1248年に完成したシテ島のラ・サント・シャペルを思い起こす方も多いのでは。復元されたチャペルのステンドグラスの一部は13世紀のステンドグラスも残されています。このステンドグラスと同様にこの教会の見所はフレスコ画です。天使が描かれた天井や受胎告知など長い間作者が不明だったのですが、2006年の修復によって、フランソワ一世時代にフォンテーヌブロウ城の装飾を手がけていたプリマティッチョのものだということがわかりました。前のアメリカンチャーチやセント・ジェームス教会などに比べると教会の歴史が古く、ステンドグラスの技術など多彩の色を使っていませんが、その分教会内に直接光が差し込むため、とても明るいのが特徴です。

シャーリス修道院 サント=マリーチャペル挙式の詳細を見る

シャーリスチャペル

 

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