Jul 23 2008

ヨーロッパの旅行術

こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林です。
今、ヨーロッパを旅行されようとされている方、ヨーロッパの物価高に驚かれたのではないでしょうか。
イタリアを始め、西ヨーロッパ諸国はもちろんのこと、今、東欧の物価が上がってきています。
先日プラハ入りをした際も、前々からプラハのホテルの値段の高さには驚いていましたが、
ユーロとプラハの通貨の強さが逆転し始めていることにも大変痛い思いをしました。
たとえば、プラハの旧市街近くのスターバックス的なコーヒー屋さんの値段は4ユーロ。
イタリアはおいしいコーヒーが1ユーロ弱で飲めるので、これは信じがたかったです。
同様にホテルも1泊100ユーロを切るところは珍しく、恐らく皆さんが行かれようと思う
観光都市は100ユーロ前後ですと、部屋に帰りたくない・・・とか、部屋に帰りたいけど遠い!
または二人分のスーツケースを広げたら、歩く場所など全くなくなったなど
条件をのまなければならないかもしれませんね。
ですが、ちょっと待って下さい!
そういう方はぜひアパートメント滞在を考えてみてください。
アパートメントは通常1週間単位で貸してくれます。
もちろん1泊や2泊からOKというところもありますので、厳選して頂くのがよいのですが、
当然泊数が少なくなると値段が上がるのも常識。
であれば、思い切って一週間借りてみてはどうでしょうか?
たとえばイタリア旅行を例にとって考えてみましょう。
フィレンツェアパートメントの値段は1週間で恐らくキッチン・バストイレ共同だと
200ユーロ前後から。
全て独立していると、恐らく600ユーロ前後からスタートすると思います。
もちろんお二人(もしくは3人OKのところもある)でのお値段です。
そうすると1泊100ユーロ前後ですよね。
先ほど前述した例のホテルと同様のお値段です。
でも・・・フィレンツェだけでなくて、ローマやベネチアにも行きたいし・・・という方。
おっしゃる通り、せっかくのイタリア旅行、フィレンツェだけで終わらせてしまうのは勿体無い。
でも色々な都市を回りたいという方にこそ、このアパートメントをお勧めするのです。
なぜならば、私も若い頃、1週間でローマ、フィレンツェ、ヴェネチア、ミラノという
かなりハードな旅行をしたことがあります。
もちろんハードはハードですが、何が一番ハードだったかというと、電車の時間を気にして、
重い荷物を持ち、駅までスーツケースを引き(タクシーなんて贅沢は言えないので)、
そしてホテルに着いてチェックイン。疲れて、観光する気力もなく、やっと無理やり身体を起こして観光へ。
そして1泊した後、翌朝にはまたスーツケースに荷物を詰め込み、駅に向かい、
スリがいないか目を配りつつ、重い荷物を電車に持ち上げる・・・、この繰り返しです。
駅で写真も撮りたいのにぃ!
実際、机上で計画を立てるよりも実際は圧倒的に大変なのです。
でもせっかくだからイタリアの電車に乗って、世界の車窓のような旅がしたい!という方。
ローマ、ベネチア日帰り旅行をしたらどうでしょう?
ベネチアはフィレンツェから3時間、往復6時間。確かに大変かもしれません。
でも朝一の7時ごろの電車に飛び乗るなんていうことは、荷物がないからできるのかもしれません。
スーツケースに荷物を入れて、チェックアウトしようと思ったのに、レセプションの人がいない、
思ったより時間がかかった、駅まで一生懸命荷物を引っ張って手は痛いし、
駅でも人が多い、肩から下げてた荷物が前にきて走れない!結局1本逃してしまって、
次の電車まで駅で1時間待つことに。コーヒーでも。。。と思っても、荷物が多くて、カフェに入るのも大変。
それに比べて、日帰りなら部屋散らかしっぱなしで出かけても、全く問題ない。
駅で気を配らなければいけない荷物はハンドバックだけ。駅までのガタガタ道(石畳)を
スーツケースを引っ張っていく必要もなく、とっても効率よく旅行ができるのです。
前述の荷物を持って、ベネチアのホテルにチェックインするのと、どれだけ値段に違いが出るでしょうか?
特にベネチアは運河がめぐらされていて、小さいアーチ型の橋を歩いていきます。
そこでスーツケースを毎回持ち上げて歩けるでしょうか?
船に乗せて、運河をゆっくりと渡っていけばいいじゃないっ!
またベネチアはホテルが飛び切り高いので、恐らく100Eで見つけるのは至難の業だと思います。
恐らく運河に面したホテルは4つ星、5つ星クラス。高い!!
結局運河から細い道をスーツケースを引き、小さな運河を渡す橋を渡り、
ホテルにチェックインする頃にはヘトヘト。ベネチアにゆっくりしたいという方は
逆にベネチア近郊でアパートメントを見つければよいのです。(たとえばトレヴィゾなど)
ナポリに行きたいという方はフィレンツェからES3時間の距離なので、朝早く出るか
ローマを基点にするのもよいと思います。
たとえ1泊どこかにしたとしても、1泊分の荷物だけを持っていけばよいこと。
そして第二のアパートメントのメリット・・・、それはキッチンがあること。
キッチンがあるだけで、毎日外で食事をしなくて済むのです。
イタリアに行って、レストランで食事しないなんて!と思われた方。
今、イタリアのレストランは座ってきちんと食事をしようと思ったら、
(別にタキシードとか着用のお店でなく)恐らくランチも夜も一人30Eくらいです。
これは一人5000円では済まないわけですよね。
それに毎回このレストランのお食事はかなりヘビー。
カップラーメンなどを持ってきて、ホテルのロビーで、お湯をもらえますか?なんて頼む必要もなく、
誰にも気兼ねなく召し上がっていただけます。
お茶を持ってきたり、メリハリをつけて賢く食事の計画を立てることができます。
スーパーでワインとプロシュートとチーズを買って、おうちでゆっくり。。。贅沢ですね。
もし海の近く(例えばナポリ、アマルフィ、シチリアなど)にアパートメントを借りたら、
ぜひ試していただきたいのが、地元お魚屋さんでカルパッチョ(ペッシェクルード(生魚))を
買ってきて、お刺身として食べていただきたいのです。それはそれはおいしいから!
お醤油を忘れないで下さいね!
でも私たちあの雑誌に載っていた高級ホテルにも泊まってみたい!という方。
次回のぜひ記事を楽しみにしてください。
アパートメント+高級ホテルのよさをお伝えしたいと思います。

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