Jan 30 2009

ブーケの儀式ってなぁに??

こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林でございます。
昨日のブログの中にブーケの儀式について触れましたが、
今日はこちらについてお知らせしたいと思います。
ブーケの儀式は海外ウェディングではあまりメジャーではないかもしれませんが、
国内の披露宴では演出の一つとして、現在では結構人気があるかもしれませんね。
ウェディングプランナー(ご新婦)ならではのアイディアでしょう。
ブーケの儀式はまずは由来からご説明しましょう。
色々説はあるとは思いますが、ヨーロッパであった話だそうです。
その昔、ある男性が彼女にプロポーズしに行く道すがら、
野にあった花を摘んで集め、それをプレゼントしたことがブーケの由来だそうです。
そして、その花束の中から一輪抜いて、彼の胸につけてあげることによって
プロポーズをOKしたことになり、ブートニア(男性が胸につける花)の由来になりました。
その一連の動きをセレモニーの中に入れたいというご希望でした。
もちろんマリンカントのテラスには野の花が咲いているわけでもないですし、
植木の花を抜くわけにもいかないですから、
列席してくれている人たちに花を一輪ずつ新郎に手渡していってもらい、
二人の結婚に同意してもらったというその気持ちを集めて、
ブーケにしましょう・・・というアイディアです。
ブーケは当初ご新婦のご希望からカラーの花でスタイリッシュなもの・・・との
リクエストがありました。カラーはブーケの中では花数が少なく、
フローリストの手腕が活きてくるもの。
花をうまくデザインを崩さず、ご列席者が挿してくれるかがポイントです。
また挙式中だけでなく、フォトツアーでもブーケを持ち歩くため、
ブーケが崩れないようにしなければなりません。
多くの雑誌や写真を見て、色々研究したものの、なかなか良いデザインが
見つかりません。
その後、ご新婦からバラのクラシックさも捨てがたいとのメールを頂戴しました。
バラであれば、比較的多くの花を使いますし、よりお花を挿した後も
デザインが崩れません。
フローリストとも何度か話し合いをし、やはり移動が多いこともあるので、
一応ブーケとしては完成させていき、さらには同じ色のお花をご列席者分だけ
ご用意して、ブーケに挿してもらうようにします・・・とのことで、
バラのブーケに決定しました。
当日、ご列席者には全て一輪ずつのお花を持って頂き、ブーケの儀式を説明しました。
そして、一方では新婦とお父様とのリハーサルです。
準備段階では外にいらしたお父様、ご新婦のドレス姿に言葉を失っていらっしゃいました。
二人で一緒に歩く練習をして頂き、ご新郎にご新婦を手渡す(?)時、
イタリアではお父様がベールを上げて、ほほにキスすることがあるのですよ!と
言ったら、お父様すっかりその案を気に入って下さって、実行することに。
これで全て準備が整いました。
さあ、新郎入場です。
bouquet1
ブーケにお一人ずつお花を挿して頂きます
bouquet2
続いて新婦と新婦お父様入場です。
bouquet6
お父様から祝福のキスを、「幸せになりなさい!」の想いを込めて
bouquet3
プロポーズの証、ひざをついてブーケを渡します
bouquet4
Yes!の証拠に一輪ブートニアを新郎のポケットに挿し込みます。
bouquet5

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