ギリシャ・ローカルコーディネーターに聞くギリシャ最新情報

こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林です。
ギリシャへの挙式・旅行を検討されていらっしゃる方、
ご心配の声もたくさん届いているので、先日の厚川に引き続き、
ギリシャ・サントリーニのローカルコーディネーター、シェリーに現地での声を聞いてみました。
Q.　林からの質問
A.　シェリーからの回答
1) 公の交通手段について
Q.　恐らくストなどが起きた際に影響が出るのが公の交通手段かと思いますが、
サントリーニでは公の交通手段のバスが止まった際はどうなるのでしょうか？
A.　もともとサントリーニではバスの便は旅行者にとってさほど便利なものではありません。
一番使われているのが、フィラとイアを結ぶ便ですが、このバスがストライキになった場合、
タクシーの利用が一番便利でしょう。
2) ウェディング
Q.挙式はサントリーニ市の職員によって行われますが、公務員の方もストに入った場合、
ウェディングがキャンセルになることはあるのでしょうか？
A. 絶対あり得ません。サントリーニというところは観光で生計を立てていて、
公務員であってもそれを十分承知していますし、ウェディングの重要さもわかっています。
先日もギリシャ全土で銀行のストがあったのですが、サントリーニは開いていました。
3.) タクシー
Q.　タクシーのストライキ等はあり得ますか？
A.　通常、ストライキは政府系や公の機関が主立っているので、プライベートのタクシー会社全部が
一斉にストライキに入る可能性は少ないです。
たとえば、以前に私自身もあったのですが、アテネでストライキがあった場合も、
ホテルは全力で空港までの手段を探してくれますし、個人送迎等もあるので、問題はないでしょう。
4) ホテル＆レストラン
Q.　ホテルやレストランがストライキに入ることはないと思うのですが・・・。
A.　それはあり得ないです。
5) 空港
Q.　空港がストに入る可能性はありますか？
A.　空港のストで一番懸念されるのは、管制塔のストです。ここがストに入ると、
離着陸ができないので、一番影響を受けるでしょう。
過去にストで、空港の離着陸が6時間から8時間くらい止まったことはありますが、
それでも1日以上続いたことはあまりないです。
ストは前もってアナウンスされる場合が多いので、ストの発表があったら、
なるべくお知らせできるようにしたいと思います。
6) 航空会社
Q.　民間の航空会社は問題ないかと思いますが、国営の航空会社がストに入る危険性はありますか？
A.　ギリシャの国内線は主にオリンピック航空とエージアン航空の2社が運営しています。
幸いなことに、オリンピック航空も昨年民営化されたためにストの影響を受ける可能性は低いです。
問題なのは上記でも書きましたが、管制塔のストです。
7) サントリーニの地元の人のストへの見解
Q.　連日、アテネの暴動等がニュースで取り上げられていますが、
サントリーニの人の反応はどうですか？
A.　ここサントリーニでは誰もがストの影響で観光客の足が減ることを心配しています。
ですので、むしろストに関しては、かなり否定的な考えを持っています。
もちろんギリシャの経済にはとても不安を持っていますが、それは税金が高く、
年金制度がうまく作用しないのではという不安で、ただそれをストで訴えるという方法は、
これからシーズンの始まるサントリーニにとって、全く友好的ではないと思っています。
8) ストの主導は誰ですか？
Q.　少々間抜けな質問かもしれませんが、ストの主導をしているのは誰でしょうか？
それがわかれば、旅行の際に気をつけなければならないのも自ずと見えてくるかもしれません。
A.　まずコミュニストの団体が暴動の先導を取っているといえるでしょう。
サッカーのフーリガンではないですが、こういった状況に応じて、
意味もなく暴動化する人もいるのが残念です。
ちょうど2年前、デモの最中、青年が殺された際も、
彼らは無意味にアテネに火をつけたりした暴動が1週間続きました。
9)　総合して
Q.　ギリシャ旅行を考えている方にメッセージを。
A.　私自身はサントリーニとアテネはかなり離れた感覚を持っていると考えています。
別国と言っても良いほどに・・・。
どうしても心配な方はアテネに立ち寄るのをやめるのも一つの手です。
サントリーニのハイシーズンは他の国々からの直行便やチャーター便が出ていますし、
アテネの空港を使わなければ、より安全性が高くなると思います。
もちろんアテネに立ち寄りたいと考えている方も、
ホテル側で危ない地域には立ち寄らないよう、アドバイスもくれます。
政府機関、大手銀行等には近づかない方が良いかもしれません。
サントリーニに入ってしまえば、本当に安全で平和な島ですので、
十分ハネムーン、挙式、旅行を楽しんで頂けると思います。
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