Dec 03 2012
ウェディング業界は初ものがお嫌い?!
こんにちは、海外ウェディングコーディネイターの林でございます。
今まで「ブログネタ」というものを使ってブログを書いたことはなかったのですが、
今日は興味深いネタだったので、初参加してみたいと思います・・・。
さてお題は、『教わっていない仕事は「できない」と答えちゃダメ??』ということ。
私たちle Maestroは、現在4名のプランナーから成り、私はディレクターとして、
全てのウェディングに関して、各プランナーと連携し、ディレクションをしております。
私は、他のプランナーにとっては、上司、となるわけですが、
今回、このブログネタが気になった理由も含め、私たちの仕事と絡め、
書いてみたいと思います。
私たちのモットーとするのは、「テイラーメイドウェディング」。
お客様一組一組とじっくり、やり取りをしながら、当日までウェディングを
創りあげていくお手伝いをすることです。
テイラーメイドを謳っているだけに、お客様それぞれ、とてもこだわりもありますし、
私たちにとって「初めて」の内容も少なくありません。
一生に一度のウェディング、他の人のやったウェディングをそのまま模倣するなんて嫌!
というカップルはたくさんいらっしゃると思います。
私だって、過去のお客様がこれで失敗されていませんから、どうぞこれで・・・と勧められても
あまりピンとこないというか、むしろやりたくありません・・・なんて答えてしまいそう。
でもこの業界、オリジナルウェディングやら、テイラーメイドウェディングなんて
巷に飽きるほど言葉が転がっている割には、「やったことのない仕事」=「初めて」
を嫌う傾向が、実はとても強いのです。。
例えば、私がウェディング司会者を日本でやっていた頃、カップル自身が選んだ、
「持ち込みの司会者」なんて絶対ダメ!という常識がありました。
表向きのホテル側の理由は「会場に慣れていないから・・・」
裏側の理由は「司会者が売れなければ、マージンが入ってこないから」
そして、現在のフィールド、ヨーロッパウェディング。
お客様が、「パリでのフォトツアーでXXに行きたい!」「XXで撮影したい!!」
というご希望があったとしても、この業界では過去に撮影したことがないから、ダメ・・・と
断るのは、別に全くおかしくないことなのです。
このお花をブーケに入れてほしい。
パッケージ(過去に実績のある)内容に入っていないお花だからダメ・・・。
例え、その追加を払ってでもお願いしたい・・そんな常識的な依頼であっても、
「過去の実績」にないことを、「新たに」取り入れることは難しい・・・。
そういうやり取りを経てから、お客様ご自身が、ご自分の思い描くウェディングを
実現しようと、私たちの「テイラーメイド」のポリシーに共感頂き、
お問い合わせを頂くケースも、実はとても多いように思います。
もちろん、技術的に不可能なこともあります。
例えば、ルーブル美術館の中で撮影したい。
残念ながら、許可が下りません。でもそれはきちんと理由があるでしょ??
この花のブーケを持ちたい。残念ながら、フランスでは流通していないお花。
でも私たちは必ず先方に聞いて、私たちも納得できる答えをもって、
お客様に別の内容をご提案させて頂くように心がけています。
実際にあったお話;このフォトグラファーに撮ってほしい!
あるカップルがサンプルを見たのは、イタリア在住のフォトグラファーの写真。
でもこのカップルの夢はパリでの撮影。なので、追加料金を払うから、
パリで撮影をお願いできないか、とエージェンシーに聞いたところ、
返ってきた答えは、「このフォトグラファーは出張はしません・・・」
そして、私たちのところにやってきて、このフォトグラファーを探してほしい、
できればその方にパリでの撮影をお願いできないか、聞いてもらえないでしょうか?とのこと。
これまで、私たちとはコンタクトのないフォトグラファーでしたが、
お客様の強いご希望もあり、探してコンタクトを取ったところ、こんな返答が。
「僕、デスティネーションウェディングやりたかったんだよ!
パリ??!行きたい、行きたい!!」
とフォトグラファーからは即答でのまさかの「快諾」でした。
そして、このフォトグラファーからは直々に
「こういう仕事、ずっと前からしたいと思ってて、機会をくれて本当にありがとう」
と改めてお礼を言われたというおまけつき。
初めての仕事、そして過去に前例がないこと。
もしかしたら本当にできない可能性もあるかもしれない。
時間やお金がかかってしまうかもしれない。
ただし、調べる前から「できない!」と答えるのは、やはり私たちのポリシーではありませんし、
そこにどんなチャンスがあるか、わかりませんよね。
特に、ウェディングのような、次回がないイベントで、間に入る私たちのような業者が
カップルの夢を潰してしまうのは、言語道断に思います。
上司と部下の関係とは違いますが、
このような経験から、私の答えは、教わっていない仕事でも「できない」と答えるのではなく、
「まだ教わっていない仕事なので、できるかわかりませんが、努力します」
これが、正しい回答かな・・・。
パープルがお好きなご新婦の希望と、ファーや小物を
日本から取り寄せて作られた、フランスの古城での個性的なブーケ。
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