Apr 01 2009

JK Place Firenze Wedding Decoration 裏事情

こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林です。
先日、JK Place Firenzeのウェディングデコレーション撮影を行った話を
しましたが、今日はその裏事情をお話したいと思います。
ウェディングコーディネーター、ウェディングプランナーって素敵なお仕事ですね~~と
よく言われるのですが、確かに素晴らしい反面、非常に体力、神経を使う仕事でもあります。
ウェディングプランナーになりたいのですが、どうしたら良いですか?と聞かれることもあります。
資質として、一番必要なのはやはり「健康であること」と答えたいと思います。
プランナーは実際は重い花瓶やキャンドル、その他、お花を運んだりしなければなりません。
たくさんのアシスタントを使うことやプロフェッショナルなフローリストを使うこともありますが、
でもいつもどこでもそういう人がいるとは限りません。
例えばサントリーニのようなリゾート地。限られた花屋さんで、シーズンになると
ウェディングがたくさんあるので、彼女がつきっきりで、私たちのウェディングの
デコレーションをすることができないことも多々あります。
そういう時は私たち自身がデコレーションをしなければならないですし、
時には細い崖のような山道を花瓶やお花を持って、何往復もしなければならないわけです。
ウェディングロケーションとは非日常的な場所が多く=日常的な便利なものが使えないことが多いのです。
そういったため、炎天下でも十分体力が持続すること、精神的なプレッシャーをうまく回避できること、
ウェディングの前日は眠れないほどプレッシャーがかかることもしばしば!
瞬時の判断をずっと強いられるので、それにも答えていくことができること・・・などです。
海外のウェディングは交渉も大きな術です。自分の意見を妥協なく伝えられるか、
これは日本人に生まれた私たちはとても苦手です。こういったプレッシャーからも
平気でいられる(図太い)神経と頑丈な身体が大切です。
さて、JKでの撮影は前日のどしゃぶりの雨もあり、お花をオーダーすることができませんでした。
前日に購入したお花だけを持ち、当日午後から晴れたので、急遽お花を用意しようと思いましたが、
お花屋さんがクローズ。致し方なく、前日の分だけを持ち、JKに向かいます。
お花や雰囲気は実際並べてみないとわからないのも難点です。思い描いていたよりも
寂しくなってしまったり、挿し色が必要だったり、その場で判断していきます。
実際、薄いピンクのバラと濃い赤のバラを買っておいた私。
しかし実際真っ白なテーブルクロスの中にはこの濃い赤がすごく映えました。
急遽、ピンク中心のセッティングは中止に。
またオーキッドのようなスタイリッシュなお花も使う予定でしたが、
実際に並べてみるとう~~~む。ちょっと寂しすぎる・・・。
そこで、挿し色の黄色を入れてみることにしたら、意外にいいかも!
キャンドル類も、大きすぎる、小さすぎる・・・などそういったことも
実際に会場においてみないと想像するのとは実際違うこともあります。
その場にあるものや、ホテルに借りたもので、なんとかうまく作り上げることも大切です。
この日は幸いにも日が射しましたが、風があったのが難点。
キャンドルがつけるそばから消えていってしまうのです。
急遽キャンドルにカバーしたり、色々工夫をしました。
もちろんお客様のご意向で豪華にしたいのか、それともロマンチックにしたいのか、
シンプルにしたいのか、斬新にしたいのか、好みが違います。
今回のクライアント(?)はJK Place自身。
彼らの好みはとにかくコンテンポラリー&スタイリッシュ。
そういった好みを反映させつつ、バランスを見る必要もあります。
今回は人がいなくセッティングがメインだったので、
写真映えする色でコーディネートをしていきます。
こういう仕事自体、とても楽しいのですが、時間内に終わらせるのもプレッシャー(苦笑)
私の写真を撮ってくれた友人は急遽色々アシスタントとして仕事をしてくれました。
彼女のおかげで撮影も無事終了!
ブログを見たJKからすぐ連絡が入り、すごく喜んでくれたようです(素人の写真にも拘らず・・・)
ほっとしました・・・。
バラの棘にもめげず・・・。手前のピンクよりも赤が映えました。
making
こういったデコレーションではなく、花瓶やお花などを運んだりすることから始まります。
making2
手前で寝ながら撮影をしている私・・・。
making3
私の友人やホテルのスタッフの人が一生懸命キャンドルに火を灯しているけれど、
その横からキャンドルが消えていってしまうのです。。。
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