Oct 11 2009

ポルトガル・ポルトでの挙式-ブーケ編

こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林です。
話が飛び飛びで本当に申し訳ないです。
今日はポルトのブーケのお話をしたいと思います。
ポルトガルのポルト、それってどこ?と思われた方も多いと思います。
ポルトガルはリスボン、そして、シントラ等、観光地としてはこの辺りが有名なのですが、
ポルトで挙式をしようと思われる方は結構少ないのでは・・・と思います。
前回のブログにも書きました通り、このご新郎新婦は教会の建築に興味がありました。
たった二人だけの挙式、あまり盛大感のある教会ではなくて、こじんまりとした空間で行いたい。
なるべくポルトガル・・・という雰囲気を持つ教会がよい・・・ということで
お問い合わせを頂き、
タイル張りのこの教会の写真をお見せしたとき、まさに!と思われたそうで、
そこからポルトという町にたどり着いたというのが現状です。
まさに教会ありきの選択でした。
しかしポルト、日本人だけでなく、外国人にとっても
決してDestination Wedding(遠方ウェディング=海外ウェディング)ロケーションとして
人気のある場所なわけではなく、実際に現地で活躍するウェディングプランナーを
探すことができません。幸運にも、ホテル側の素晴らしい協力によって、
準備を進めることができたのですが、やはりブーケなど細かい指示は難しかったよう。
ご新婦からはこんな感じが良い・・・というご希望をパワーポイントで
詳しく説明して下さったのですが、現地のホテルに問い合わせしてみても
『バラは手に入るみたい、色はよくわからないけど・・・』と
心もとない返事ばかり。うーーーーん、限界かもしれない。
お客様に事情を話し、もしよろしければ、一緒に前日にお花屋さんを見に行きませんか?と。
当初、お父様が新婦が誕生された際、お母様に贈ったアネモネの花を持ちたい・・・と
伺ったのですが、アネモネは季節ではないので、ポルトガルで聞いても、
日本で聞いても、イタリアで聞いても、シーズンオフで手に入らないとのこと。
そこで、日本でフランス製のシルクフラワーを造ってもらうことをご提案しましたところ、
ご新婦はとても喜んでくださいました。
そのお花と生花を混ぜてブーケを作ってもいいし、もしブーケとして持たなくても
挙式中にどこかに置いておくだけで、ご両親が見守って下さる感じになるし・・・。
あとは前日お花屋さんの状況を見ながら考えましょうと。
前日、ホテルからお花屋さんの場所を聞いて、歩くうち、2つのお花屋さんを見つけました。
両者ともやはり生花のアネモネはなかったけれど、ピンポンマムというキク科のコロンとした
かわいいお花が見つかり、そのお花を中心にあとはグリーン系の自然っぽいお花を集め、
それをブーケにしようということで決定!
しかし、現地のお花屋さんには、まだまだその可憐な自然ぽいブーケは馴染みがないのか、
やたらバラを入れようとしたり、他の色を入れようとしたり、豪華さを出そうとします。
うーーーん、これなら私が作った方が間違いがなさそう・・・とお客様と二人で苦笑い。
お花だけを買って退散しました。
挙式当日、買ってきたお花とアネモネをあわせたけれど、シルクフラワーのアネモネは
ボリュームがありすぎて、他の花を圧倒してしまうので、アネモネはアネモネでまとめました。
そしてピンポンマムのブーケは自然の花を集めたように作成。
大きさは小さめが良い・・・というご新婦のご希望で出来上がったブーケがこちら。
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ご新婦にお見せするまではとっても不安でしたが、見せた瞬間、とても喜んでくださって、
ほっとしました・・・。同じお花で教会もデコレーション。
お花屋さんに行ったとき、こんな大きいバラ見たことがない!という大輪のバラを3本買ってまとめたら、それも素敵な感じに。
どれも素敵で迷っちゃう!と嬉しい言葉をお客様に頂き、
フォトツアーのときには、交互に色々変えて撮影しました。
前日にお花屋さんでお花を見るお二人。
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ピンポンマムのブーケ、男性が持つとこんなに小さく見えます。可憐でご新婦の雰囲気にぴったり!
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アネモネのブーケ。こんな素敵なエピソードを持つ花嫁さんが羨ましい・・・。
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バラのブーケ。豪華な感じはいやと言っていたけれど、3本だけならスタイリッシュに。
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教会のお花達。出番を待ちます。
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リボンと一緒に装飾されて・・・。(ちょっとピントが外れていますが)
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