Dec 10 2017

Le Negresco~ネグレスコホテル~

こんにちは、海外ウェディングプランナーの厚川です。

先日、ネグレスコホテルを訪れる機会がありました。ネグレスコホテルといえば、プロムナードデザングレ沿いに建つ5つ星ホテルでニースの街のシンボルにもなっているこのピンクのファサードのホテルです。

 

 

さて、この日、私は知人と一緒にいたのですが、彼女から突然こんなことを聞かれました。

「ネグレスコの男性用お手洗い、見たことある?」

え?え?何を言ってるの?と笑っていた私ですが、彼女の話、とても興味深かったのでブログでご紹介させて下さい。

 

そもそも、このネグレスコホテル。今では、とても稀少な「完全独立系」いずれのホテルグループにも属さないホテルなのです。そして、ご覧のように、20世紀初頭から、華やかな存在感を見せつけているこのホテル内、Salon Royalと名付けられる大きなホールは、「歴史的建造物」にも指定されるとても重要なものとなっています。

創始者は、当時数々の名だたる高級ホテルを手掛けた有名な建築家を指名し、長年の夢だった自分のホテルを創ったと言われます。時代は変わり、1950年代、第2次世界大戦期には、コートダジュールの多くのホテルが売却されたり、ホテルを廃業してアパートメントとなる中、現在のオーナーとなるAugier家の所有となり、この頃から、ホテル内はオーナー家が集めた美術品で飾られるようになったと言われています。

 

トイレの話から遠くなっているようですが、そこで、このトイレの話に戻ります。

 

 

こちら、ホテルのSalon Royalと同じフロアにある男性用お手洗いです。なんだか高級ホテルのトイレというかんじではないと思いませんか?

 

 

ちょっと写真がぼけてしまっているのですが・・・

なんとこちらの男性用お手洗い、かのナポレオン時代の戦場のお手洗いを再現されたものなのです!よく見ると、洗面台は、スーツケースのような形。

 

 

こちらの右側、なんとドアには、守衛さんが。この日はなぜか開け放たれておりまして、複数の女性たちも思わず写真撮影の為、男性用お手洗いに。。。この左手は、そうです、当時の地図が飾られています。

実際、少しキッチュな雰囲気はあるのですが、このカーテンや、水道に使われているスーツケースのようなものも全て当時のものを使っているというのがネグレスコホテルのすごさなのです。

 

ちなみに、女性用お手洗いの内装はこちら。

 

 

ナポレオンの最初の妻、ジョゼフィーヌをイメージしているとのこと。

 

実際、高級ホテルにしては、お手洗いの機能的には少し物足りなさがあるのですが、こういったストーリーを知ると興味深いですよね。

 

 

Salon Royalには、クリスマスツリーも飾られ、一層華やかな雰囲気でした。

ホテル内には、ミシュラン2星を誇るガストロノミックレストラン「Le Chantecler」や、カジュアルにお食事を楽しめ、こちらも独自の内装が楽しいブラッスリー「La Rotonde」もあり、宿泊がなくても訪れることが可能です。

コートダジュールを訪れた際には、是非足を運んでみて下さい。

 

 

 

 

 

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