Jan 29 2021
Podcast Ep. 32 キリスト教三大巡礼地の一つ サンティアゴ・デ・コンポステーラ(巡礼路:フランス→スペイン)
こんにちは。Podcast エピソード32を様々なプラットフォームから配信させていただいております。お好きなものを選んでぜひ聞いてください!
今回は、キリスト教(カトリック:西方教会)における三大巡礼地の一つとされている、スペインのガリシア地方 、サンティアゴ・デ・コンポステーラへ。サンティアゴ・デ・コンポステーラは、キリスト12使徒の一人、聖ヤコブの遺骸があるとされており、サンティアゴは、スペイン語で聖ヤコブを意味します。
今回はフランスから始める巡礼の旅についてお話しています。この巡礼の路をスペイン語では、El Camino de Santiago(サンティアゴの路)と呼び、フランス語での聖ヤコブがサン・ジャックであるため、フランス語ではLe Chemin de Saint Jacques(サン・ジャックの道)と呼びます。キリスト教においては、聖地を訪れるだけではなく、巡礼の旅そのものも重要視されるのです。フランスからの巡礼は、ピレネー山脈を越えイベリア半島スペイン北部へ入ります。様々なルートがあり、最大800kmにも達します。大人の足で平均1日30〜40km歩いて、歩くのが早い人でも約1ヶ月はかかる道程です。
下の地図は、フランスからの巡礼の路の中でも「French Way」と呼ばれるルートです。
近年は、連続して約1ヶ月もの時間を取るのが難しく、何年もかけて巡礼の路を先に進める信者も多いそうです。巡礼の旅には、クレデンシャルと呼ばれるパスポートのような巡礼手帳が必要であり、巡礼中の各所で公式スタンプと日付を記入して貰う必要があります。
copyright: caminosantiagoandalucia.org
そのスタンプと日付が揃うと、最終目的地のサンティアゴ・デ・コンポステーラで、コンポステーラと呼ばれる巡礼完了の証明書を発行してもらえます。
copyright: caminosantiagoandalucia.org
この巡礼は、徒歩ならびに自電車での巡礼が認められています。但し、徒歩の場合は、最短100km、自転車の場合は、最短200kmの距離が必要になります。サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の路のシンボルは、ヨーロッパホタテ貝です。旅の路にはこのヨーロッパホタテ貝のシンボルが道路上な標識などに示されており、また巡礼者は巡礼の証として荷物などにぶら下げて歩きます。
また、クレデンシャル(巡礼手帳)を持っている、巡礼者は、巡礼者用の宿泊施設(albergue de peregrinos)に、空きさえあれば、誰でも格安に宿泊することが可能です。サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の路は、スペインと国境を接しているポルトガルからCaminho Português de Santiago(ポルトガルの路)もあります。