Nov 30 2020

ドイツ・ロマンチック街道 ヴィース巡礼教会

こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林でございます。

ドイツのロマンチック街道から少し外れたところにあるヴィース巡礼教会についてご紹介させていただきます。ヴィース教会は2005年にこのル・マエストロを起業する際に募集したモニターウェディング「あなたの夢を叶えます、あなたならヨーロッパでどんな挙式をされたいですか?」に募集されたカップル様の中に、一度訪れたときに感動したヴィース教会で結婚式をしたいというアイディアがあったのです。それまで私はヴィース教会の存在は知らなかったのですが、その時に色々調べ、連絡を取った教会です。世界遺産に登録されている教会で、おそらく世界中からウェディングの問い合わせがあるかと思います。それにも関わらず、丁寧に回答をくださいました。カトリック教会なので、信者でないと難しいとのことで、結果的に挙式は実現できなかったのですが、私の中でとても印象の残る教会でした。

それから月日は流れ、2009年にこのヴィース教会を訪ねる機会がありました。シュバンガウの麓、湖のほとりで挙式をされたお二人のアテンドで、ヴィース教会近くで撮影をしたときです。ヴィース教会はシュバンガウの街からは車で約30分弱で行くことができます。ちなみに公的な交通機関はバスが通っているようですが、数が少ないので、タクシーで行かれるのがベストだと思います。もしくはミュンヘンから日帰りでヴィース教会に行けるオプショナルツアーもあるかもしれません。

ヴィース教会は牧草地の真ん中にあり、本当にここが世界遺産なの??と思うほど、シンプルな外観です。周りには草を食む牛がいるのどかな雰囲気です。それもそのはずで、ヴィース教会の元祖は一軒の農家だったからです。農家に残されていた「鞭打たれるキリスト像」がある日涙を流したという奇跡の話を聞きつけて、巡礼者が後を断たずこの像を見に訪れ、その巡礼者たちを受け入れる教会を建立したのがヴィース教会の始まりです。

 

 

地元の修道院の要請により、ヴィース教会の内装を手掛けたドミニクスツインマーマンは、ヨーロッパ随一のロココ様式に仕上げ、「天から降ってきた宝石」と呼ばれるほど。自身もこの教会を愛し、1757年の完成後も教会近くに住んだというほど。ドイツの宗教作家ピーター・デルフラーにも「苦しいこの世の中での、小さな天国のようだ」と言わしめ、今日に至っても宗教的、芸術的な両面で巡礼者を魅了し続けています。

 

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