Aug 10 2021
イタリアのグリーンパス(Covid-19)の状況をお知らせします
こんにちは、海外ウェディングプランナーの林でございます。
コロナ禍2年目に入り、昨年の夏の感染者数の減少の状況、そしてワクチン接種の拡大を予想されたからというのもあるのでしょうか、イタリア人は夏のバカンスを昨年以上に早めに準備し、行く気満々で夏を迎えました。EU・シェンゲン圏内では6月9日に、ワクチン接種や48時間内のPCR検査陰性の証明を共通に管理できる「グリーンパス」と呼ばれる証明書を発行することに同意し、7月1日よりそのグリーンパスの使用が開始されました。このグリーンパスは国外旅行時の必須アイテムとなり、EU内の旅行助長につながった反面、グリーンパスの導入初期のリスクを鑑みて、国内旅行にとどまると判断した人たちも多かったようです。
その中で、イタリアは2021年8月6日から、国内でもグリーンパスの導入を正式に開始し、旅行などの非日常生活だけでなく、日常生活にもグリーンパスの活用が必要となってきました。将来的に第三カ国へ国境が再開した際にも引き続き採用される可能性もありますので、ご参考までにお知らせしたいと思います。
2021年8月6日現在
<グリーンパス>
グリーンパスとは政府(イタリアの場合:保健省)から特定の対象の人(以下参照)に発行されるQRコードが含まれた証明書
1) イタリア国内
<必要とされる条件>
以下のいずれかをクリアしている人
① ワクチン接種1回もしくは2回接種した人
② PCR検査を受け、陰性の人(48時間有効)
③ Covid-19にかかり、完治した人(初めてPCR検査で陽性が出た日から180日間有効)
<グリーンパスの提示が必要なところ>
・市民・宗教儀式や祝典
・老人ホーム等の養護施設全般
・イタリア政府の病床占有率によって指定されたオレンジゾーン、レッドゾーンへの出入り
・イタリア内の屋内のレストラン、バールのテーブルに着席の場合
・一般に公開されているショー、スポーツイベントや競技会
・博物館(美術館)、研究所、文化や展示会の場所
・(屋内に限り)スイミングプール、スイミングセンター、ジム、チームスポーツ、ウェルネスセンター(ホテル内の施設も含む)
・フェスティバルやフェア、会議。 スパ、テーマパーク、遊園地。
・(屋内に限り)文化センター、社会的およびレクリエーションセンター(子供向けのサマースクールは除外とする)
・ゲームルーム、ギャンブルルーム、ビンゴホール、カジノ。
・公開コンテスト。
12歳未満の児童及び、医師の診断で正式にワクチン接種が受けられないことを証明されている人はグリーンパス提示義務から免除されます。
2021年9月1日からは上記に加え、以下のケースでもグリーンパスの提示が必要となります。
・学校関係者、大学に通う学生
・公の交通機関
- 民間航空機
- フェリー等の船舶(メッシーナ海峡を航行するもの以外)
- 長距離電車(InterCity, InterCityNight, 高速鉄道)
- 2州をまたがるバス(ローカルバスは対象外)
となります。
2) EU加盟国およびシェンゲン協定加盟国間の旅行時に必要なもの
<必要とされる条件>
以下のいずれかをクリアしている人
① ワクチン接種を決められた回数完全終了してから14日経った人*
② PCR検査を受け、陰性の人(48時間有効)※6歳未満の子は免除
③ Covid-19にかかり、完治した人(初めてPCR検査で陽性が出た日から180日間有効)
国外間の移動にはワクチン接種2回必要なものは、2回とも接種が終わり、かつ14日以上経っている必要があります。そのためワクチン2回中1回しか接種していない人は②の手続きが必要となります。
実際に国内の義務化でレストランやバールの着席時など、相当身近な場所でのグリーンパス提示には賛否両論の声が上がっていますが、近隣諸国でも法の改正等の可能性がありますので、見守っていきたいと思っています。