Jul 03 2020
アッシジ・聖フランチェスコ教会での挙式について
こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林でございます。
2015年6月にアッシジの聖フランチェスコ教会にて、カトリックの結婚式を行いました。ご新郎ご家族が生粋のカトリック信者でいらっしゃり、洗礼の際に付けられた洗礼名がまさに「フランチェスコ」、アッシジの聖フランチェスコのような人になってほしいという願いを込められて付けられたようです。できれば、その聖フランチェスコのゆかりのある教会で挙式を挙げたいということで、お問い合わせを頂きました。
カトリック婚の場合、お二人のどちらかがカトリック信者であれば、挙式は基本的に門戸は開きますが、ご自身の通う教会の教区の大司教様と挙式をあげたい教会の教区の大司教様の両者の許可が必要となります。ご自身の通う教会の教区の許可はすぐに得ることができたのですが、やはり官僚的なイタリアの教区では、なかなか許可が下りずにとても苦労しました。カトリック教会では、カトリック法が最優先となり、たとえイタリアであろうとも、イタリアの国の法律ではなく、カトリック法が適用されます。また、この法律の解釈もそれぞれの神父様、司教様によって異なり、毎回聞く方によって、回答が違うのにも悩まされましたが、アッシジ聖フランチェスコ教会にいらっしゃる日本語の話せる神父様のおかげで、なんとか挙式の実現が可能となりました!
挙式は聖フランチェスコ教会内にある、チャペルにて行われました。チャペル自体は普段は聖フランチェスコ教会の見学できるロケーションの一部とされ、一般公開されていますが、この日の挙式時には貸切となります。当日は日本やアメリカからご家族や多数のご友人が駆けつけて下さり、20名近くのご列席者が見守ります。
入場前のひととき。お父様がお嬢様の晴れ姿を御覧になり、しみじみと「幸せになりなよ・・・」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。
ご新婦の入場を待つ、教会の中です。
凛とした空気の中、挙式が始まりました。ミサは日本語で行われます。
ご新郎による聖書朗読
列席者全員による朗読
アッシジの台帳に永遠にお二人が祝福式をしたことが残ります。
祈祷
挙式が終わり、ほっとした表情を見せるお二人