Jul 11 2008

ローマでのリーガルウェディングに至るまで・・・第二弾

こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林です。
昨日の続きをお話します。
5月17,18日 ローマカンピドリオでの挙式限定。
そこまでは決まったものの、ここからはある意味ギャンブルです。
10万円を負担して頂いて、カンピドリオでの挙式が
ご希望される日に取れるのだろうか。。。
しつこいくらい、ローマ市庁舎に空き状況を確認し、
あとは最終的にはお客様に判断を任せるしかない。
1月下旬にお客様とお会いし、全てをお話しました。
しかし、お客様の判断は早かった!そして私の熱意と
リスクを含めてお話をした姿勢を買って頂き、
10万円がフイになってもお任せします!とGoサイン。
早速翻訳家に連絡し、翻訳を進めてもらいます。
ダメ元で、どうにか日本の書類と外務省のアポスティーユだけで見てもらえないかと
交渉するものの、日本語が読めないもん、ダメだよ、と以前に言われていたので、
これを逆手に取った私は、イタリア語の翻訳ができる前に
イタリア大使館のお墨付きはないけれど、
必ず取るからと日本からの電話で再度交渉してみたところ、
ん、わかったよ、いいよ・・・と。
そしてとうとう翻訳が出来上がりました。
出来上がったのはちょうど2月下旬とある日の午後一、
日本とイタリアの時差は8時間。まだあちらは夜明け頃です。
あちらの市庁舎が開く8時半はこちらの16時半、
どうせ時間通りには来ていないだろうから(笑)9時ごろ電話をかけてみました。
担当者は前回の話を覚えていてくれ、早速ファックス番号を教えてくれます。
では、ファックスを送り届けた10分後くらいに電話するね。。。と
言って電話を切り、ファックスを送りました。
順調じゃな~~~い♪ 不気味さすら覚えながら、
10分後、約束通り、再度電話をすると、「担当者は出かけた。。。」と。
「そんなことあり得るはずがない、だってさっき電話で話して
ファックスを受け取ってくれるって言ったし、しかもすごく好意的だったのに・・・。」
15時ごろまで戻らないから、その頃電話して・・・
15時は日本の23時。うそーーー、とりあえずお客様に事情を電話で
話し、23時までは結果が出ないことをお伝えしました。
悶々と待つこと6時間。日本時間23時、先方に再度電話をすると、
あ、彼は別の部屋にいるから、そっちに電話してごらん?
と電話番号をもらって、さっそく電話をするが、誰も出ません。
仕方がなく、先ほどの電話をかけてみるものの、
だから、もう一つの部屋にいるってば。。。とその繰り返し。
延々ローマ市庁舎が閉まる17時(要は日本の1時(午前))までの2時間
このやり取りが何度も続きます。いったいなんど電話したのだろうか。
そして、今日はダメなのかな、日を持ち越すと気が変わられても困るし、
明日もこのやり取りが続くのか、
何よりも精神的(予約が取れるのか、取れないのか、ハラハラする気持ち)
に持ちそうもない・・・なんて弱気になりかけた頃、やっと電話がつながった!
「あ、ファックスね、ちょっと待って。今から取りに行くから、また5分後にもう一つの電話に電話して」
この電話を切ったら、一生繋がらない気がする!!!
「え、待って下さい(涙)さっき10分後に電話してって言われたから電話したら、
8時間も捕まらなかったから、電話切りたくないんですが。。。」
「大丈夫、ちゃんと出るよ・・・」
無理をお願いしている以上、これ以上は強く出れなかったため、
しぶしぶと電話を切り、5分後に指定された場所へ電話。
そうすると別の人が出て、「○○、アメリカ人から電話!」
英語で話していたせいか、アメリカ人と間違われたらしい、
「えーー、アメリカ人なんて知らないよ!!」と遠方で声がする。
待って、待って、待って!!!!私は日本人!!!
「ソノ ジャポネーゼ!!!!」大声で叫んでいました。
「あ、日本人だったら知っているよ、ハイハイ」
すでに時計は17時を回っているわけで、担当者は帰りたくて仕方がない様子。
「見たよ、書類。いつ、これのオリジナル持ってこれるの?」
「2月の下旬には持っていけますので、予約を取って頂けますか?」
「あ、オッケー。いつ?」「5月17日空いています?(うきうき)」
「え?2月じゃないの???」「あ、2月に書類を持っていけるのですが、
結婚式の予約を取りたいのは5月17日です」
「2月下旬に来たときに予約を取ってあげるよ、2月って今年は29日まであるんだね。ははは、変な感じ。じゃ、29日でいい?」
そんな・・・、話が違う!なんでこんな真夜中に何十回もイタリアまで
電話をかけたのか、わからないじゃないっ。
「待ってください、2月29日には必ずお伺いします。
ただその時には5月の予約が取れるかわからないのです。
すでに翻訳家に500ユーロ近くのお金を払い、
これからイタリア大使館で500ユーロ近く払わなければならないのです。
もしそれで予約が取れなかったら、1000ユーロがパーになるのです。
だからイタリア大使館にお金を払う前に予約を取って頂けないでしょうか?」
(10万が1000ユーロでは今の為替ではないが、あくまで感覚を伝えたかったため、ちと大袈裟に。。。)
恐らく、就業時間を過ぎていたのが功を奏したのか、
「わかったよ、わかった。そういえばそんなこと、言ってたね。予約取ってあげる、いつ??」
「5月17日、空いている時間ならいつでもいいです」
「10時でいい?あとはその前の時間しかないけど。。。」
「10時で結構です、必ず2月29日にお伺いしますので・・・」
「はーーーい、じゃあね!」
ひざが震えました。取れたぁぁぁぁぁっ!!!!
ただ正直、自分の目で予約帳に名前が載っているのを確認しないと、
わからないなと不安でたまりませんでしたが、でもこれ以上はどうすることもできません。
あまり効果がないとはわかっていましたが、
一応、担当者宛に再度予約日程と2月29日に行く旨をファックスしておきました。
そして翻訳された書類を改めてイタリア大使館に提出しました。
大きな山を越えたとは思いましたが、実は悲しいことにまだこの時点では
道のりの1/3くらいしか進んでいなかったのです。。。

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