Jan 17 2009

テイラーメイドということ・・・

こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林です。
一昨年挙式をしたお客様に今後どんなサービスをしていったらよいか、
ご参考程度に・・・とお聞きしたところ、自分たちが海外挙式をするんだぁ~と
わくわくできる何かブロシュアーなどがあったら良いのでは・・・と。
実際にその方は私のHPのページを印刷して、随時持ち歩いて
ギリシャでのウェディングの気持ちをより高めていったとか。
それから2年、やっと2009年からブロシュアーとは呼べるほどではないですが、
私たちの想いを込めた提案書を完成させました。
海外にいるため、ハードコピーを送付するには時間がかかってしまうので、
PDFにしてお送りしており、若干メールで送る際に重くなってしまいますが、
好評なので、ほっとしております。
先日、昨年からお問い合わせ頂いていた方に、改めてその提案書をお送りしました。
そのお二人は2006年ドイツでのワールドカップが開催されたときに、
同期3人で一緒にサッカーをドイツまで見に行っている旅行中、
お二人の気持ちが一友人からそれ以上への存在へと気持ちが変わっていき、
付き合いだしたエピソードを持っていらっしゃいます。
その旅行の中でも、ドイツのあの有名なノイシュバンシュタイン城を見に行こうとしたとき、
大雨に降られて、お城観光を断念せざるを得ず、ふもとの町に戻ってきたときに見た湖が
3人とも言葉を失うほどきれいだったそうで、ぜひその湖のほとりで挙式をしたい・・・
とお問い合わせを頂きました。
パッケージになっているウェディングももちろん私としては歓迎ですが、
このような二人だけのオリジナルのウェディングはより大歓迎です。
彼らは色々なエージェンシーの門を叩いたそうですが、
全く白紙状態からの交渉は受けてくれなかったとのこと。
一からウェディングを作り上げることにご本人がとても積極的なのに、
なんだか寂しいなと思ってしまいました。
ウェディングに間違いはあってはいけない・・・とは海外ウェディングに限ったことではありません。
司会の時代にももちろん言われていたこと。でも全て最初から箱に入って、
言われる通りの台本を読むだけであれば、確かに間違いはないかもしれませんが、
ご本人の満足度はどうなのかなと思ってしまいます。
自分たちで試行錯誤し、日本で挙げるのではないから、100%日本のようにいかないのも事実。
もちろんその代わり、日本では得られないものだってあるはずですし、
その行程をきちんと踏みさえすれば、最初に描いていたウェディングと多少違っても
私はお二人に満足して頂けるのではと思っています。
そしてその道こそが他人同士の二人が一つの家庭を作り上げていく上で
とっても大切なプロセスなのではと思っています。
結婚式をあえてしないと決めたカップル、
ほとんど結婚式の決め事が新婦中心に決まっていくカップル(大抵のカップルがそうかな~)、
こういったケースの中にでさえ、やりとりの中で、
相手の価値観、お金の考え方などが必ず見えてくることがあるのだと思います。
新しい考え方に戸惑うことや、逆に開眼することだってあるわけですから、
そういったひとつひとつのステップを越えることによって、
夫婦として、次のステップにいけるのではと思います。
これは日本で入籍だけで済ませるカップルや大々的な披露宴を行う方も
海外ウェディングをする方も塗っていくステップの色が違うだけで、
論理は同じだと思うのです。
それを業者である私たちが色を決めて、塗る刷毛を決めて、
塗る順序まで決めいってしまうのはいかがなものかと思います。
もちろん結婚式を行うことは初めての経験のカップルがほとんどだと思いますから、
それを手助けして、アドバイスすることはとても大切ですが、
結婚式をするカップルを私たちのマリオネットにさせてしまってはいけないのです。
あくまでも私たちは主役の二人が気持ちよく舞台を踏めるように、
最大のバックアップをしていきたいというのが、
本来のウェディングコーディネイターの仕事だと思います。
テイラーメイドウェディング。海外では本当に当たり前のこのプロセスが
日本ではまだ浸透されていないのが、残念で仕方がありません。
せめて、ヨーロッパでウェディングを挙げて下さる方には、
ローカルコーディネイター一同、テイラーメイドウェディングの準備は万端です。
ぜひご自身たちのアイディアを率直にぶつけて頂けたらなと思う次第です。
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