Apr 16 2009
アッシジでのウェディングについて
こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林でございます。
先日イースターの休暇を利用して、ウンブリア地方へ行って来ました。
いくつかのウェディングのロケーションについて、探ってみたので、
それを今日はお伝えしたいと思います。
まずは、アッシジ。アッシジのウェディングは彼是遡れば、私が海外ウェディングを始める頃から
視野に入っていたロケーションでした。
2005年にモニターウェディングを募集し、100名近くの応募を頂戴した中で、
とてもユニークな内容で、目を引いたのがアッシジのウェディング。
アッシジのカレンディマッジョというお祭りの中でのウェディングを行いたいとの
問い合わせでした。
残念ながら、公のお祭りでのウェディングはやはり敷居が高く、実現することはできませんでしたが、
あらゆる方法でアッシジでのウェディングを探った記憶が残ります。
最終的にはトスカーナの気球でのウェディングにたどり着きましたが、
その模様はぜひこちらをご覧下さい。
http://www.le-maestro.com/monitor/monitor.htm
あの当時、何のイタリアにもコネクションがなかった私は、
地元の情報に強いウェディングコーディネート会社に連絡をしました。
アメリカ人をいままで対象にウェディングをコーディネートしてきた会社ですが、
日本人の女性がパートナーとしているこの会社、日本人の事情にも詳しいので
色々とお話を聞いてみましたが、アッシジではウェディングが難しいと。
そして、紹介されたのが近くにあるスポレートという場所にあるホテルのウェディングでした。
ホテル自体は決して悪くない、素敵なヨーロッパ調のホテルですが、
前述のモニターのカップルは、より地元の人とのふれあいが楽しめて、
さらにユニークなウェディングを求めていたので、
私自身もいまいち押すことができなかったのです。
今回、その前々から見てみたいと思っていたスポレートにも立ち寄ることにしました。
アッシジはフィレンツェからも公の交通手段を使って簡単に寄れるところ。
ただし、スポレートはなかなか自家用車がないと厳しいところです。
(もちろん、バスなどの交通手段はあるはずです)
今回は私のパートナーの旅行目的はバイクで旅行をすることだったので、
そういった彼の目的とうまく絡めて(おだてて?!)、
トスカーナにあるコルトーナ、ウンブリアのスポレート、そしてホテルをアッシジに取り、
この3つを回ってきました。
まずはフィレンツェの家から出て、田舎道をバイクで走りたいという彼の希望から
シエナに向かってバイクを走らせました。
以前より、とても気になっていたコルトーナ。
実はトスカーナのウェディングプランナーというと、フィレンツェやシエナなどの
大きな都市を抜くと、ピエンツァなどよりもコルトーナに集中していたので、
さぞやウェディング向きのロケーションなんだろうと・・・。
私たちの通る道を地図で確認すると、ちょっと道は逸れるものの、
コルトーナに立ち寄る距離圏に入っていたので、さっそく彼と交渉。
「もう一回改めてくるのはもっと大変じゃない!」と半ば強制的にコルトーナの町へ向かわせます。
コルトーナもアッシジもスポレートも共通するのは、丘の上の小さな町。
町にたどり着くまでも山道のようなくねくねした道を走りますが、
街中でも坂を上ったり、下りたりします。
ただそんな小さな路地からば~~~っと下が見下ろせることも。
結果から言うと、日本人のお客様に受けそうなのは、断然アッシジでした。
コルトーナもスポレートも遠くはるばる日本、さらには他のイタリアの都市からも
決してアクセスが良いと思えない場所の割りには、特別感を特に感じなかったのです。
別にユネスコ遺産に登録されているとか、そういったことではなく、
実際そういったブランドのない町でも、ここはウェディング向き!というのを
肌で感じることがありますが、コルトーナもスポレートも残念ながらそういったものを
感じることができませんでした。
もちろん滞在したのは数分。ただたくさんのロケーションを見てきた経験から、
一瞬で、「ここ、何?いい感じ♪」と感じるときと、「ふーん・・・」というのと
2つに印象が別れます。アッシジは今回が初めてではないですが、1度目きたときは
まさに前者の印象がありました。そして2回目訪れた今回も、やはり同じ印象が。
逆にコルトーナやスポレートはそういったものを感じないので、
そういう時はあまりこれ以上開拓するのは無駄だな・・・と思ってしまいました。
たぶんそれは町だけの印象ではなく、その町へアプローチするところから始まるのだと思います。
もちろんそのカップルによって思い入れが違うので、100%否定しているわけではないのですが、
スポレートなんて、彼に「ねえ、ここ、本当にスポレートなの?」って3回くらい聞き直したくらい(笑)
ウェディングにほしい、華やかさというのを感じることができなかったのです。
でも、見ておくことは本当に大切だなぁと思いました。
外国人にウェディングロケーションとして人気のある場所は、100%日本人の好みに合うか
というとやはり違うものだな・・・と。
またイタリアだけ(でも大変ですが、プランナーによっては都市に絞っている人も)に
絞ったロケーションを紹介する人と、私のようにヨーロッパ全土だと、
やはりロケーションの見つけ方も違ってくると思います。
それは人それぞれの価値観があり、逆に新郎新婦もそういった同じ価値観を持った
プランナーを探すのが良いのでは・・・と思った次第です。
明日、詳しいアッシジ情報をお知らせします。
丘の上に町があります。(これはコルトーナ)
コルトーナのセンター、タウンホールと教会。
アッシジのシンボル、サン・フランチェスコ聖堂(教会の前にはPAX(平和)の木文字(?)が・・・)
スポレートのセンター 大聖堂
*全て教会でのウェディングは不可能です