Aug 29 2009

女性の働く機会について考える・・・。

こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林です。
今日はウェディングネタから少し離れて、生活について触れたいと思います。
普段読んでいる新聞のメルマガに、新政権について書いてありました。
その内容は、「不安と期待」が入り交ざったもののよう。
でもこの不景気、どうなるかわからないから、給付金は遣わずにためておく・・・
という家庭も多いよう。「手当てより保育所の確保など、安心して稼げる環境を作ってほしい」
というお母さんたちも多いとか。
少し前、日本は定年を迎える人が多くなるため、人材が確保できないということで、
再雇用制度などさかんにTVで話題にしていました。
うちの父もまさにこの定年族に属する一人。本人を見ていると、定年なんか迎えた感じがせず、
エネルギーも私たちよりあるほど、元気な生活をしています。
今は1週間中、半分仕事に行き、半分は趣味に費やす日々。
とてもうまくバランスを取った生活をしているなと思います。
(毎年、有給休暇は100%消化しているなんて、あの世代で本当珍しいですよね(苦笑))
イタリアに住んでいるせいか、日本の男性は遊び方を知らない気がします。
余暇も全く取らず、仕事一色、60歳になったら、仕事を辞めて、ゆっくり安め・・・と言われても
何をして良いかわからない・・・そういった気持ちもわからなくもないですが、
やはり自分の父が60歳になっても、お金にはさほど不自由しない身なのに、
旅行や余暇に全く時間を費やさないような人生を送ってほしくないな・・・と個人的には思います。
しかし、労働力が足りない!定年を迎えた人を辞めさせるなんてかわいそうだ!
と世間では声高に言っていました。
でも待って!!! 私たち、20代、30代、40代の女性たちは???
私の高校時代の友人のグループは女性7人グループ。その中で働いているのは、たった2人。
あとはお母さん業に勤しんでいます。専業主婦が悪いとかそういうことを言いたいのではなく、
その中の友達で、喜んでお母さん業だけに勤しんでいる人が何人いるでしょうか?
私が勤めていた外資系の企業ですら、子供ができたことで、働きたくても現実的に
保育園や育児制度が整わず、子育てと仕事とを無理やり選択させられた同僚も少なくありません。
もし世論が育児制度や保育園の確保などに向かってくれたら・・・と強く思わざるを得ません。
少子化だって改善されるし、その子供が育てば、未来を担う(大げさな意味ではなく年金等)
人材が増える。
育児や保育園が整えば、現状今日の雇用が増進するし、税金や年金だって納める額が増えます。
保育園等も若い先生だけでなく、父親や母親世代の60代の半現役の定年組みを使ったらどうでしょう?
だって、実際に子育てを経験した第一線のお母さんなら、20代の学校を卒業しただけの先生より
より安心感があると思うのは、私だけですかね?
イタリアでは、働くママは当然たくさんいます。私が住むフィレンツェでは少なくともマストに近い。
周りの友人は出産ラッシュですが、疑問もなく仕事復帰をしています。
別に経済的に困っている感じはせず、だんな様は歯科医を開業したり、
会社を経営したり、弁護士だったり、旦那様の収入だけでも食べていけそうな感じはします。
イタリアはおじいちゃん、おばあちゃんの手助けもかなり多いですが、
経済的にもより良い人生を送るため、一家の中で女性の就職率も高いのです。
より多く一家にお金が入り、余暇を十分に家族で取り、費やす。
家事が必要であれば、またさらにアウトソースして、またそこで雇用が発生するという仕組みです。
とは言え、イタリアは日本以上に高齢化社会に苦しめられ、経済的にも不安定。
ということは、このロジックはナンセンスなのかなぁ・・・。

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