Sep 08 2020
[ ウェディングストーリーフォト ] フローラルアレンジメント
こんにちは、連日にわたり、ウェディングストーリーフォトについてお伝えしておりますが、今回はテーマに添ったお花のアレンジメントについてお伝えしたいと思います。
お花のアレンジメントの際に指針として役に立つのが、テーマの回でお話したテーマカラーです。
どんな色をテーマカラーにするかによっても異なるのですが、一番難しいのはバランスです。これはお花のアレンジだけではなく、次回以降お話する小物やペーパーアイテムのセレクト時にも共通する内容なのですが、以下に気をつけてアレンジをしてみると良いかもしれません。
①無理に全色入れようとしない
②主張の強いカラー(メイン)は基本的には1〜2割に留める
③基本的には引き算をするつもりでアレンジをしていきましょう。
テーマカラーの回でお話させていただいた「エレガント・ラスティック 秋のウェディング」撮影時を参考に説明させていただきますね。あのときに選んだテーマカラーは以下の通り。メインカラーとして、ゴールド、ボルドー、グレイパープル、サブカラーとして、淡いグレイ、渋めのグリーンです。
実際のアレンジの一例をご覧いただきましょう。
①無理に全色を入れようとしない
あくまでもウェディングストーリーフォトはその名の通り、写真を見たときに、ストーリーがあるように撮る・・・ということです。それを考えると、一個一個の小物に全色のカラーが入っている必要がなく、さらに言えば、一枚の写真に全色のカラーがむりに反映されている必要もないわけです。1枚目にゴールドとボルドー、2枚目にゴールドとグレイパープルと、共通するカラーがリレー的に入っているだけで、全体的にバランスが良く見えてきます。
例えば、ブーケを作る際、ゴールドのお花ってあまり一般的ではないですよね。もちろんブーケの中にゴールドのリボンやスプレーなどでゴールドを表現することもできますが、今回はラスティックさも同等に表現するため、あえてブーケの中に無理にゴールドは入れませんでした。ブーケ単体でみるとゴールドは見えませんが・・・
ドレスと一緒に撮ると、ドレスの刺繍でゴールドが使われており、全体的なバランスが取れています。
②主張の強いカラー(メイン)は基本的には1〜2割に留める
先にあげたゴールドもそうですが、ボルドーカラーは主張が強いカラーです。またパープルグレーも多用すると、主張が強く、バランスが悪くなります。そのため、メインのお花になるパープルグレーは2割ほど、ボルドーは完全な差し色としてベリーを入れました。
③基本的には引き算をするつもりでアレンジをしていきましょう。
まずはとりあえずアレンジをしてみましょう。そしてその後で、少しボリュームを減らしてみましょう。実際にウェディングストーリーフォトはブーケやアレンジメントだけのバランスではなく、テーブルに置いたときのバランス、ドレスを着てブーケを持ってみると、意外にtoo muchなこともあるかもしれません。また事前には計算できない背景の色というのもあります。このときは後ろの木の下に咲いている赤い花も写真のアクセントになっています。
もちろんウェディングストーリーフォトはゆっくりと撮影ができるので、少しずつ微調整していきながら、セッティングを作っていきます。お二人やフォトグラファー、スタッフで色々な意見を出し合いながら、撮影していくのも楽しいですね。
次回は合わせる小物について、お話します。