Jan 25 2009

アマルフィウェディングまでのいきさつ

こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林です。
昨日の続きです。
さて、3つのポストに絞られたウェディングロケーション、
サントリーニ
ポルトフィーノ
アマルフィ
そのときにお客様に送ったメールが残っていたので、
ここに添付してみようと思います。
サントリーニ)
長所:サントリーニのイアの景色は他のどのロケーションにも
なく、大変ユニークでロマンチックです。海の青さも白い建物に
映えるのと、乾燥した岩壁に映えるので、より青く見えますね。
確かに信じがたい美しさです。ロマンチックさで言ったら、
ここはダントツです。雰囲気に浸りに浸れるでしょう。
短所:やはり行きにくいのが最大の難所です。またサントリーニの
景色を見てしまった後は、特にすることもないのが特徴ですね。
例えばハネムーンなどであれば、それはそれで構わないでしょうが
(十分ロマンチックさに浸るという意味で)
残りの列席者はミコノスに行くにしても、ほかの島に行くにしても
リゾート地なので、たとえば海とかにあまり興味のない人は
それ以外の選択肢がない。アテネも1日あれば十分だし。。。
またサントリーニから出るにも結局飛行機なので、
それなりのコストを負担させることになってしまいます。
あの美しさを見に行くには十分価値があると思うけれど、
観光に重きを置く人には向いていないかもしれません。
(ただ行きにくいけど、飛行機を使うので、ある意味
アマルフィなどと比べると、荷物を持ってえっちらという雰囲気は
あまりないですね。。。)
ポルトフィーノ)
長所:イタリアの中でもミラノなど北部の洗練された人のリゾート地
として栄えたため、(D&Gやベルルスコーニ(伊の首相)の別荘が点在するほど)
おしゃれ感は最大。また地形的にさほど入り組んでいないので、
他の観光地へのアクセスが比較的簡単。
もちろんチンクエッテレやジェノバ、モナコ、ミラノ、フィレンツェなど
さほどコストや体力的な負担しなくても、イタリアの主要都市には行きやすい。
(ベネチアはちょっと距離がありますが、ミラノで途中休憩すれば
悪くない距離) コモ湖周辺なども3時間くらいの電車の移動で、
十分いけるし、ガラっと雰囲気も変わるのでよいかもしれません。
比較的自分で計画して、現地の足(電車やバス)を使って動きたいアクティブ派には
ここを着点にすると、開拓の余地が一番あるように思います。
短所:イタリアではかなりあこがれのリゾートとして有名ですが、
まだまだ日本ではさほど知られていないため、ご列席者に
そんなところ聞いたことがない。。。と言われる可能性あり。
(来てもらうのに十分魅力的な場所として映るかは疑問)
ジェノバ界隈は上記のようにアクセスには便利ですが、
いわゆる日本の新幹線にあたるECが通っていないため、
場所によっては距離に対して、予想以上の時間がかかることも。
チンクエッテレ界隈は1日の観光で十分です。
アマルフィ)
長所:イタリアの中でも最近4都市(Roma、Firenze、Milano、Venezia)
以上に人気がある地域で、ポルトフィーノよりは知名度が日本人に高い。
Creaなどの雑誌でも頻繁に特集が組まれている。
ポルトフィーノほどのクールさはないけれど、十分欧米人には憧れの場所で、
むしろポルトフィーノよりもヨーロッパ人やアメリカ人には人気。
(クールな場所には飽きている人などにはいいかも)
アマルフィ界隈だけでも1週間いても飽きない。例:カプリ、ラヴェッロ、
ポジターノ、ポンペイ、ナポリ等。なので、細かく動きたい方にはお勧め。
近場にたくさんの美しい観光地があるため、フォトツアーを長めにすれば
十分多々の雰囲気で写真が撮れる可能性がありです。
(ただそこまで体力的に持つかは別ですが。。。)
短所:イタリアの中でもアクセスがさほどよくない。一番近いECの駅が
ナポリもしくはサレルノで、そこからバスや電車などを使うので、
結構面倒な場所にあります。(行きはチャーターの車を手配するにしても、
帰りがバラバラの場合はコストも高くなるので、
個々電車などを利用することになるため)
またアマルフィの挙式後、前述の4都市に行こうとする場合は、
まずナポリ、それからローマ、そしてフィレンツェ1.5、
ヴェネチア/ミラノともに 4.5H(ローマから)を
必要とする。あらゆるイタリアの顔を回りたい人にはあまり向きません。
このお二人の状況はご列席者の存在が一つのポイントとなりました。
ご両親のほか、女性のご友人二人、この方々が退屈しないよう、
なるべく色々な違う場所を見せてあげたいというご希望が強かったので、
上記のような視点からアドバイスをさせて頂きました。
そして最後にできればもう一度白紙からウェディングで何をしたいか
考えてみたらどうかしら?とご提案しました。場所に捕らわれるのではなく、
まずは何がしたいかを考えて、そうすれば、もしかしたらイタリアでもなく、
ギリシャでもない、第3カ国目の選択肢があるかもしれないからです。
お二人の出した結論は・・・
結婚式だけでなく、何度も節目に帰れる場所、
なるべく装わない自分たちの挙式ができること、
少し力を抜いた方が自分たちらしい式にしたい、
人工的ではなく、より自然を感じられる場所、
列席者も一緒に楽しんでもらえる場所、
ということで、アマルフィを選んだそうです。
さあ、ここからはアマルフィのどこにする?ということで、
次回はアマルフィの挙式会場について、書こうと思います。
サントリーニはどこまでもロマンチック
santorini2
ポルトフィーノから間近のチンクエテッレ
portofino2
アマルフィ海岸は花に溢れた場所
positano2

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