Nov 28 2009

イタリアウェディング – リーガルウェディング編

こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林です。
イタリアのウェディング事情、今日はリーガルウェディングのお話です。
リーガルウェディング、もしくはシヴィルウェディングと呼ばれる結婚式。
イタリア語ではRito Civile。これは、日本の役所での入籍にとても似ています。
大きな違いは恐らくセレモニーがあるかどうか。
セレモニーがあるということは、セレモニーの予約が必要になります。
というと、あったりまえじゃ~~んっ!と突っ込まれそうですが、
でも日本では入籍に予約の必要がありません。
恐らくどの役所もそうかと思いますが、24H婚姻届を受け付けてくれる・・・、
これは日本ならではのサービスです。
その点、イタリアでは市庁舎のある部屋と司式者(市庁舎の人)を予約し、
そして、その時間に合わせて、セレモニーを行うわけです。
そして、その予約には書類が必要になります。その書類を持参し、
セレモニーの予約をする前に、結婚の公示が必要になってきます。
結婚の公示??? それが何かと言いますと、
『XX君と○○さんが結婚したいと申し出ています、何か異議のある方は公示内にお知らせ下さい』と
市庁舎に貼り出しがされるわけです。
そう、よく教会式で神父さんが『この二人が結婚しますが、異議のある方は今申し出なさい、
そうでなければ、一生口を閉じていなさい』みたいなせりふがありますが、
そのフォーマル版が結婚の公示になるわけです。
さあ、その公示が問題なく済むと初めて、入籍のためのセレモニーの予約を取ってくれます。
そしてその結婚式の日のセレモニーはと言いますと、至極シンプル。
あくまでも式のベースは法律になります。
イタリアの法律を説明され、そしてそれを理解しているかの問いに答えるまで。
健やかなときも病めるときも・・・というスピリチュアルな問いではないのです。
そして、その結婚に関する法律を新郎新婦が理解したかどうかを、見定めるために、
証人2名が必要になります。
そして挙式台帳に新郎新婦+証人2名が署名をして、終了。
その後、付け足したように、指輪の交換があるわけです。
実際、挙式は入場の曲などもないケースもありますから、
やはりセレモニーは儀式的な要素というよりも、裁判のようなイメージ。
ちょっと夢のない話ですが、ロマンチックさがないのも事実です。
とは言え、日本人の入籍も同じようにロマンチックさがないわけですから、
それは形を変えても、どこの国も同じということになりそうですね。

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