Jan 16 2020

冬の強い味方!城内での撮影ができる会場・ドイツ・ルートヴィヒスブルク城

こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林でございます。

今年の冬はフィレンツェは珍しく晴れている日に恵まれ、久しく雨が降っていないのではと思うほど・・・。とは言え、やはりヨーロッパの冬は寒さゆえ、なかなか厳しいものがあります。それでも休暇が冬季しか取れない方などたくさんいらっしゃると思うので、そういった方に屋内での撮影が可能なロケーションをご紹介させていただければと思います。

私たちは「教会の中で撮影をしたい!」「お城の中で撮影がしたい!」というリクエストをよくいただくのですが、教会に関しては、ヨーロッパ内のどの教会をとっても、残念ながらウェディングの撮影はほぼ不可能とお考えいただいた方が良いかと思います。挙式を受けている教会の中でいくつか撮影が可能な教会はあるものの、こちらは例外中の例外。ヨーロッパでは特に教会は神聖な祈りの場所として存在するので、「ドレスを着た写真を撮りたい!」というリクエストには応えてもらえないのが一般的です。一方、宮殿やお城内はどうでしょうか?基本的にお城も美術品など展示をしているところでは、カメラのフラッシュ等が美術品を損傷してしまうこともあり、難しいところが大半です。一般公開されていても、ツーリストが城内で撮影ができない場所も多く存在します。例えば、ノイシュバンシュタイン城は一切の撮影が許可されていないため、当然ドレス着用しての撮影も不可。一方、一般公開でツーリストのカメラであれば撮影が可能なお城もあります。例えば、ベルサイユ宮殿などです。ただし、こちらも屋内でのドレス撮影はNG。ドレスを着て入館ことすら許されません(これが普段着です!と言ってもダメでした(笑))。

そんな中、この度ドイツの素晴らしいお城の一つで撮影が可能になりました。ドイツのシュトゥットガルトの郊外にあるルートヴィヒスブルク城です。

leMaestroお勧め城内撮影ができるルートヴィヒスブルク城空撮

 

最初の工事はエーバーハルト・ルートヴィヒ(ヴュルテンベルク公)の命によって1704年に開始されました。当初、ルートヴィヒ公は狩猟の館を目的として、小さな夏の離宮を建てる予定だったそうです。ところが30年近くの建築期間中にあれよあれよと計画は拡大し、最終的には4翼からなる18建物、計450以上の部屋を配し、併設する庭園を含めると32ヘクタールのドイツ最大の敷地を誇る宮殿へと成長しました。4つの棟の中央、北側にある棟<旧館>は当初の目的の狩猟の館として、敷地の中で一番古い建物となります。翌年には自分の名前を冠した「ルートヴィヒスブルク」と命名、さらに10年後の1715年にルートヴィヒ公はシュトゥットガルトからこのお城を完全な住居として移転することに決め、その際に増築が進められます。いわゆる遷都なるこの決断により、宮殿の礼拝堂とOrder礼拝堂の建設、宮廷人の住まいを確保するため、東西に2棟増やされることになりました。

当初の旧館、左右に広がるのは東西に増やされた2棟

leMaestroお勧め城内撮影のルートヴィヒスブルク城旧館外観

 

しかし、当初の旧館だけでは公爵の住まいとしては狭く(!)法廷の儀式の要件を満たさないため、1721年にさらに南側に巨大な新館の建築計画が始まります。1724年から1733年の間に建築は進められ、この新館と旧館を結ぶ2つの長いギャラリーも追加建築されています。

 

leMaestroお勧め城内撮影のルードヴィヒスブルク城新館

 

ルイ14世に憧れを持っていたというルートヴィヒ公はフランスのルイ14世を訪ねた際にベルサイユ宮殿を訪れる機会があったと言われています。現在、ルートヴィヒスブルク城が「シュヴァーベン地方のベルサイユ宮殿」と言われているのも頷けます。

 

leMaestroお勧め城内撮影のルートヴィヒスブルク城がベルサイユと呼ばれる

 

残念ながら、ルートヴィヒは1733年に崩御、そのため、この新館に住むことはなかったと言います。ただ新館には彼の好みがところどころに残されています。その後、新館はのちの城主となるカール・オイゲン公爵やフリードリヒ1世王の住居としても変わり、それらの城主が自身の好みに改修していったことから、バロック様式、ロココ様式、ネオクラシック様式と建築スタイルが混在するのもこのお城の魅力の一つです。

予想以上に長くなってしまったので、城内の個々のお部屋は明日ご紹介させていただきます。

 

 

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