May 13 2020
モンテネグロのコトル湾を訪れて②
先日からのモンテネグロのコトル湾滞在の2日目は、コトルから12km、程、車で15-20分の距離にある、同じく湾沿いのペラストという町を訪れました。
ペラストの町もコトルと同様にUNESCO世界遺産に登録されています。
この日は、現地のガイド兼ドライバーの方による案内付きです。ガイドさんによると、日本人をコトルで会うのは初めて(!) とのことでした。車に乗車した時からモンテネグロやコトル湾についての説明が始まり、クリアできれいな英語でウィットの利いた冗談を交えてでしたので、とても楽しく過ごせました。
さて、本題のペラストですが、コトル湾を訪れるチャンスがある場合は、絶対に足を延ばしてもらいた場所です。コトルの町と同じくとても小さな海辺の町ですが、コトルよりややハイソな高級リゾート地という印象を受けました。他の有名リゾート地とは違い、人の喧騒やクラブなどはないので、本当に大自然とゆったりした雰囲気を満喫したい方にお勧めの町です。
今回ペラストを訪れた目的の一つが、この湾に2ヵ所点在するブティックホテル(2ヵ所とも同系列ホテル)での挙式ロケーションの下見でした。
こちらの会場でのウェディングの詳細は、また別途ご紹介していきたいと思います。
今回の訪問で初めて知ったのですが、このペラストという町は各国の有名デザイナーや俳優が夏のバケーションを過ごす隠れ家的な場所であることです。実際、下見に訪れたホテルもこのような著名人が宿泊することが多いとのことでした。
明るいクリーム色の石造りの建物が後方の山と目の前の海の青さにとても映えます。
さて、このペラストでのハイライト、最大の見どころは、ボートに乗って5分程で辿り着く美しい人工の島である岩礁の聖母 (Our Lady of the Rocks)。
下記写真の手前の島が「岩礁の聖母」です。
伝説によると、この島は地元の漁師が1452年7月22日に聖母子のイコンがもともとあった小さな岩礁に流れ着いているのを発見し、十字架を立てたのをきっかけに、町の人びとが少しずつ長い時間をかけて岩礁の周囲に岩などを沈めて人工的に大きくしたものです。そして、1630年には教会を建てました。現在の教会は、1722年に改修されたものです。教会の中は一部が博物館となっており、島の歴史を知ることが出来ます。
水色のドーム型の屋根が一際目を引きます。
イコンが発見された、毎年7月22日の日没後には、地元の人々がボートを出し海に小石を投げ入れる地元の行事(Fasinada)が開催されいているとのことでした。そのお祭りの日の朝にクロアチアへ戻ることになっていたため、実際に見ることが出来なかったのは、少々心残りでした。
この「岩礁の聖母」では、挙式セレモニーを行うことは出来ませんが、フォトツアーは可能となっております(教会の中では撮影できません)。
私がこの小島を訪れたのは午前中でしたが、ガイドさんの話によりますと、サンセット前の日差しを受けての撮影もお勧めとのことでした。もちろん、午前中でもお天気が良ければ、素晴らしく綺麗な撮影スポットです!
この「岩礁の聖母」からすぐ横に見えるのが、もう一つの島「サン・ジョルジョ島」で、自然の小島で、島のほぼ全ては12世紀からのサン・ベネディクト修道院になっています。
それぞれの島の距離はとても近いです。
こちらのサン・ジョルジョ島は、安全性の懸念から残念ながら島への上陸は許可されていません。
ただ、聖母の岩礁からペラストの港へ戻る際には。ボートで横を通り過ぎるので、海からこの類稀な小島を眺めることは出来ます。
夏のバケーションシーズン真っ只中でしたが、とても穏やかなに過ごせる町でした。
コトル湾への旅行やフォトツアーの手配のお手伝いも可能ですので、ご興味がある方は、是非ともお問合せください。
次回は、コトルへ場所を戻して再度ご案内します。