語学が話せなくても強い人！

こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林です。
語学が話せなくても、何とか世界を渡り歩く人がいますが、
今回それを目の当たりにしました。
それはうちの父・・・。
というと、世界を股にかけているように聞こえますが、
ふつーーーーーーーの団塊世代のおじさんです。
今回イタリアは3回目にあたる父。一通りの親戚関係には一度会っていたので、
リラックスしていたのかもしれませんが、ダンナの友人に大人気。
語学はと言うと、イタリア語0、英語0、唯一の日本語で対戦です。
今回の勝因（勝ち負けではないですが）を挙げてみると
１．何でも食べられる
２．何でも飲める
３．フットワークが軽い
この3つでしょう。
それって、語学に何の関係もありません。
うちの父は決して社交的というほど、明るく、誰とでも話せるタイプではありません。
別にシャイではないけれど、でも自分から声をかけていくタイプでもない。
でもお酒が入ると人が変わったように明るくなり、社交的になります。
そのため、お酒が飲める人はお食事の席で強いですから、ここで一気に
気持ちが通じ合うのでしょうか。
そして、今回の秘策は指差しイタリア語会話という本です。
私たち日本人家族には大笑いされ、バカにされていたこの本。
しかし、大人数のパーティで、私たちがいちいち通訳をしている場合ではないときに、
一気に役に立ちました。
酔った勢いもあって、片っ端から声をかけて、指を指して会話をしているじゃないですか。
イタリア人も興味があって、その本から言葉を捜し、お互い会話が成り立っているのです。
フィレンツェ人はとてもクローズな人たちなのに、すっかり意気投合。
挙句の果てには、皆から呼ばれるほどに。
皆でサンタマリアノヴェッラの前で写真を撮ろうと、外に出るときも
率先して出て行くので、大人気。私が着いたときには一緒に歌を歌って待っていました。
私たちが一人一人に渡した漢字の名前ですが、父の名前を呼ぶと、拍手大喝采。
（ま、書いた本人だからって言うのもあるのでしょうが、父が書いたことはどれだけ理解されていたか）
そして、先日、ポルチーニ茸のディナーの席で、父の話題が。
『君のお父さん、すごい面白いよね。すごいフレンドリーだし、
俺、君のお父さんと一緒に1週間くらい過ごしたいよねぇーー。
今度夏呼びなよ、一緒にバケーション過ごそうよ。』
と、大人気。
そうそう、パーティの当日、ホテルで帰り支度をしているところに母が
『ねえ、お父さんがいないんだけれど・・・』
皆日本人の友人を含め一緒に手伝ってくれているのに、父がいない・・・。
そういえば、ダンナもいないので、だんなに電話してみると、
『あ、一緒、一緒。大丈夫。今、帰るから』
普通にケロっとした顔でホテルに戻ってきました。
翌日聞くと、彼の友人の一人が帰ると思って、お見送りをしに行ったら、
ダンナと一緒に歩いていったので、付いて行ったら、BARに入ったんだよね。
お金持ってなかったからどうしようかと思ったけど、
おいでって言うから、付いていって、ご馳走になっちゃった♪だって。
この人、マジで強い・・・。
指さし会話中。

一応会話になっているらしく、笑っているみたい。

物怖じしていないのがすごい。

フィオレンティーノに囲まれて、一人日本人。

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