Dec 24 2013
ミラノの教会でのウェディング Vol.1
こんにちは、海外ウェディングプランナーの安田です。
今日はクリスマス・イヴ☆
ご婚約中の皆様でしたら、きっと恋人同士でロマンチックなデートを
楽しまれているのではないでしょうか。
ヨーロッパでは、クリスマスは恋人同士で過ごすというよりは、家族が
集まって、神様(=イエス・キリスト)の誕生日をお祝いする日ということで、
神の存在に感謝をしながら一緒にご馳走を食べます。
もちろん、家族間でプレゼント交換をする習慣もあります。
敬虔な信者の多いイタリアでは、クリスマスにはもちろん教会へ行って、
ミサに参列する習慣もあります。
そんな祈りの場でもある教会は、洗礼式、結婚式、お葬式など
人生の節目となるセレモニーを行なう場でもあります。
そう、今や日本でも主流となっている教会でのウェディング・・・
ご存知の方も多いかも知れませんが、ヨーロッパの公の教会では、
基本的にカップルの両方、またはどちらかが信者でないと結婚式を
挙げることができません。
ごく稀に一部の教会で、信者でないカップル同士でも、すでに日本で
法的に入籍を済ませているご夫妻の結婚を、神様の下で祝福をして
下さる『ブレッシング式』を行ってくださる教会もあり、是非どうしても
ヨーロッパの教会で挙式を行いたいという願うカップルには、そういった
ロケーションをご紹介しています。
ですが、同じ教会でも、責任者である司祭様が異動などで変わってしまうと、
方針が変わって受けて下さらなくなるといった現実もあるのです。
先日、日本に19年間も滞在され布教活動を行なっていらしたイタリア人の
神父様が在任されているカトリックの礼拝堂へ赴き、神父様にお時間を
お取り頂いて、キリスト教信者ではない日本人カップルの結婚式(=祝福式)
を引き受けて下さるかどうかお話を伺ってきました。
私がこのミラノの神父様より伺ったお話では、カトリックの総本山である
バチカンでは、日本のようにキリスト教がマイナーな国においては、
特別に非キリスト教徒同志の教会での祝福式を認めているというのです。
ただし、そのためには必ず前日までに(最低でも一度は)結婚のための
「準備講座」を受けて頂かなくてはなりません。
つまり、ただイベントとして挙式を行うのではなく、きちんと意味を理解して
結婚式に意識的に参加するための準備が必要だということです。
具体的には、キリスト教における結婚観の基本的なことがら・・・祈りや
祝福についての意義が明確に示され、本人たちからもそれに対する
理解と同意を得ることが目的となります。
それは「夫婦愛の深い意味」であったり、「生命の神秘についての理解」
を通して、神の祝福を心から望む姿勢を持ってもらうという訳です。
神父様が日本に赴任されていた頃は、「全ての人に開かれた教会づくり」、
「日本の社会と共に歩む教会」というものが福音宣教の一環とされていた
そうです。
信者でないカップルが、あえて教会での挙式を望むのは、その教会の
外観であったり、ファッション的な意味合いが理由であってはならず、
自分たちの人生における非常に大切な節目の時に、キリスト教の神と
関わり、その神からの祝福を望んでいることの表れであるという観点から、
すなわち、すべての人の幸せを望んでおられる神ご自身が、このカップルを
教会へ導いて下さった…という解釈をすれば、教会は神の祝福の仲介者と
なるべきである、という考えになるのだそうです。
要するに、結婚という人生の重大な時点で、神の祝福を求めて教会の扉を
たたく人たちを喜んで受け入れ、彼らに結婚の尊さとその深い意味合い
を伝え、すべての結婚に本来約束されている『神の祝福』を二人の結婚生活
の上に祈り求めることは、教会の本来の使命に沿うことである…という
お考えから、こちらの礼拝堂でも、信者でないカップルのブレッシング式を
受け入れて下さるとのことでした。
そして、この「結婚講座」も挙式そのものも、神父様の流暢な日本語で
進めて下さるので、お二人も本当の意味で結婚についての意義を深く
考えて挙式に臨んで頂くことができるのではないかと思っています。
明日は、実際にこちらの礼拝堂を写真を交えてご紹介いたしますね。
メリークリスマス☆
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