Nov 26 2009

イタリアウェディング事情 - どこで結婚する?

こんにちは、海外ウェディングコーディネーターの林でございます。
イタリアでのウェディング事情をお伝えしていますが、
二人の話し合いによって、結婚しよう!と決めたカップルは、
今度はどこで挙式をするか、ということを話合うことになります。
それは日本も同じ!とお思いかもしれませんが、ちょっと事情が違うかもしれませんね。
日本ではまず神前式?教会式?などを検討し、さらにはホテルなどを探しますね。
もしかしたら逆もあるかもしれません。ホテルを先に決め、ホテルの中で教会式にするか、
神前式にするか、検討するカップルもいますよね。
イタリアの場合は、教会で挙式をするか、もしくは市庁舎で挙式をするかの選択になるのです。
何が日本と違うかというと、日本の場合、法律上、結婚を認めてもらうには、
ホテルでも神社でも教会でもなく、自分の住む役所で籍を入れることになりますよね?
イタリアでは入籍(という言葉が当てはまるかわかりませんが)を教会でも
市庁舎でもできるので、どちらでやるかと選ぶわけです。
そして映画でもある通り、教会ではもちろんセレモニーもありますし、
市庁舎でもセレモニーがあるわけです。
イタリア人に言わせると、『なんで、日本で籍を入れて(セレモニーをやったと思っている)
イタリアでも挙式をしたがるのだろう・・・、日本人は・・・。』とのことなのです。
イタリア人であり、そこに住民登録さえあれば、誰でも受けてくれるのが市庁舎。
その点、教会は普段からその教会に通い、その教会の司祭様が許可してくれる人のみになります。
もちろん新郎新婦別々の教会だった場合は、どちらかの司祭に書類を用意してもらうことに、
そのため、この教会がきれい♪という理由だけではなかなか許可をしていただけないのです。
なので、なかなかSymbolic Weddingという概念を一般のイタリア人には理解してもらえません。
でもこの間、この事情をあるホテルの人に説明したとき、
『日本の入籍はパスポートコントロールみたいなものだから、書類1枚で終わっちゃうの。
セレモニーがないので、何か記念になるセレモニーをしたいから、
ロマンチックなロケーションを選んだりするのですよ・・・。』と話していたら、
『それってイタリア人が忘れている一番大切なものかも・・・』と
ぼそっと言ったのがとても印象的でした。
明日からは教会の式次第、市庁舎の式次第を比べてみたいと思います。
教会の式を決めた友人カップルからの招待状
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