May 12 2020
モンテネグロのコトル湾を訪れて①
本日のロケーションは、日本では旅行先としてあまり馴染みのないモンテネグロです。そのモンテネグロのとても魅力的な町を仕事で訪れる機会がありましたので、ご紹介します。
旧ユーゴスラビアからセルビア・モンテネグロを経て、その後モンテネグロとして独立しました。
ブーツ型のイタリア半島のふくらはぎ部分からアドリア海を挟んだちょうど真向かい、先日のブログにもご紹介したフヴァル島があるクロアチアと同じバルカン半島に位置します。
国名のモンテネグロ(公用語のモンテネグロ語では、ツルナ・ゴーラ)は、なんだかスペイン語のような響きですが、実際はヴェネト語(イタリア語のヴェネツィア方言)で「黒い山」を意味します。国の象徴とも言えるロフツェン山に生茂る松林を見て、「黒い山」と呼称したからとのことです。
実際にこの山を目にした時には、畏怖してしまう程に黒々と迫ってくるようでした。
(こちらの写真では分かりにくいのですが、ロフツェン山は後方にさらに高くそびえています)
今回のモンテネグロへの旅路は、クロアチアのドブロブニクから陸路入りをしました。
日本からモンテネグロへの直行便はないため、多くの場合ヨーロッパの都市を経由することになります。シーズンにもよりますが、主要都市ではパリ、ローマ、フランクフルト経由もしくはセルビアのベオグラード経由にて首都ポドゴリツァへ入ることが出来ます。
また国土は複数の国と接しているため、陸路で入ったり、モンテネグロ内の行き先によっては、同国内の別の空港を利用することも可能です。
さて、今回の旅で訪れたのは、ベイ・オブ・コトルと総称されるコトル湾に面した地域でその中の二つの町。それぞれ、穏やかでミニマルは避暑地といった雰囲気のところでした。
まずは、コトル湾の最も奥深い場所に位置するコトルは、ユネスコの世界遺産にも登録されているヴェネツィア共和国によって築かれた城壁に囲まれた街です。
町の前方はコトル湾、後方は山が迫っている立地で、ひとたび城壁内に入るとまるで迷路のように複雑に入り組んでいます。携帯の電波やGPSですら届かないような石造りの建物に囲まれた細い路地が続き、ひとたび迷い込むと抜け出すのに一苦労。実際にコトルの町に到着した直後は自分がどこに居るのか分からなくなり、散々歩き回りました。
実際慣れてくると30分程で一周出来てしまう町なのですが…。
市内には、先程から何度か登場しているヴェネツィア共和国の影響を受けた建物が残されています。城壁の入り口を抜けたら直ぐに目にする時計塔や、大聖堂や教会がいくつか点在します。
モンテネグロは、EU(政治経済同盟)やシェンゲン協定(国境検査なしでの往来)には所属していませんが、通貨はユーロとなっています。また、多くのお店やレストランでは英語が通じます。
モンテネグロの人々と触れ合うのは、今回が初めてでしたが、みなさんとても親切で愛想の良い人が多いという印象を受けました。
さて旅での楽しみの一つはやはり食事ですよね。海が近いので、ここは是非ともシーフード料理をと。ちょうど宿泊先ホテルのすぐお隣に評判の良いレストランがありました。烏賊のグリルとムール貝のパスタ。どちらも素晴らしく美味しかったのですが、特に烏賊のグリルはコトルでは有名とあり、絶品!!
訪れた際には、是非ともオススメの一品です。
まだまだ、日本ではメジャーではない国です。前知識も先入観もゼロに近い状態で訪れたのですが、すっかり気に入ってしまいました。
ちなみに、コトル湾エリアには前述とは別にティヴァト空港がありコトルの町から車で10分程度です。前後の旅程次第ではこちらの空港を利用するのも良いかもしれません。
次回は、コトルからほど近い別の町をご紹介します!